宝島龍太郎氏はどんなトラブルに巻き込まれた?暴力団やマフィアの関与は? 

2024年4月16日、栃木県那須町の山林の河川敷で燃えている2人の遺体が見つかったショッキングな事件が起きました。

2日後、死因は2人とも首を絞められたことによる窒息死だったことが判明しました。

被害者の1人は上野で複数の飲食店を経営していた宝島龍太郎(たからじまりゅうたろう)さん、女性の身元はまだ分かっていません。その後、女性は妻の宝島幸子(たからじまさちこ)さんと判明します。

現在、捜査本部は任意同行を求めた20代の男への聴取を進めていますが、一部報道によると“複数犯”の可能性があるようです。

まだ多くの謎が残る事件の全容解明はこれからです。

この残虐卑劣な殺人事件の裏で被害者である宝島龍太郎さんは、一体どんなトラブルを抱えていたのでしょうか。

今回はこの事件について調べてみました。

被害に遭われた宝島龍太郎さん、その妻である幸子さんのご冥福を心よりお祈りします。

栃木那須町 遺体遺棄事件とはどんな事件?

栃木県那須町山中の林道脇の河原で宝島龍太郎さんと40歳〜60歳くらいの女性が全身を焼かれた状態の遺体が見つかり、警察は何者かが遺体を遺棄したとみて捜査が開始されました。

のちにこの女性は宝島龍太郎さんの妻である幸子さんと判明しました。

2人は首を圧迫して殺害されたとみられています。

幸子さんの頭部には骨折した痕が複数あり、鈍器のようなもので、何度も殴られたとみられています。

被害者 宝島龍太郎さんの行動と事件の流れ

2024年4月15日(月)21時15分頃
台東区内の防犯カメラに自転車を押しながら歩く姿を記録

同日21時30分頃
台東区内を歩く姿を記録

2024年4月15日(月)21時半過ぎ〜翌日16日(火)早朝
殺害


2024年4月16日(水)0時過ぎ(2024年4月21日更新)
東京都内の別の場所にいたことが判明

2024年4月16日(火)4時過ぎ
遺体発見現場へ向かう不審な黒い車が現場近くのカメラに記録

2024年4月16日(火)7時頃
第一発見者により遺体を発見

2024年4月17日(水)
事件に関与したと疑われる20代の男が出頭

遺体は2人とも両手を結束バンドで縛られ、頭部にビニール袋を被せたうえに粘着テープでぐるぐる巻きにされた状態で、仰向けでクロスするように重ねられて火をつけられていました。

目立たぬ場所に放置したり、埋めるなどで発見を遅らせるような遺棄ではなく、早朝の河川敷で火の手が上がるほどに遺体を燃やしていることから激しい恨み」「見せしめ」の意味合いが強く感じられる残忍な手口ではないかと見られています。

4月17日(水)に都内の警察署に出頭してきた20代の男は「自分が那須の事件に関係しているかもしれない」という曖昧な説明をしていることから、事件への関与があっても主犯ではないかとみられます。

Tomoちん
Tomoちん

出頭してきたのに「関係しているかもしれない」というどこか他人事のような発言。複数人の犯行ではないかと見られており、事件の真相は闇が深そうです。

鋭意、警察は被害者が抱えていた仕事上のトラブルを中心に調べを進めています。

宝島龍太郎さんはどんな人物

上野を中心に焼肉店など飲食店十数店をチェーン展開する「サンエイ商事」の社長を務める宝島龍太郎さん。

宝島龍太郎さんは、飲食店経営に成功した経営者として知られていたと言います。

代表を務める会社のホームページには経営する14店舗が掲載され、事業内容として、飲食店経営の他、不動産の売買・賃貸・仲介、一般労働者の派遣、中国・韓国製の衣料雑貨や食品の輸入販売などを挙げ、自社について「多角的なビジネスを展開」と紹介していました。

サンエイ商事株式会社が運営している飲食店を調べた結果、以下のお店が掲載されていました。

サンエイ商事が運営しているお店

ホームページに掲載されていたのは居酒屋8軒、焼肉屋6軒のお店です。

【居酒屋】
お疲れ一杯 上野店
 東京都台東区上野4-8-1

Friendly Dining Bar
 東京都台東区上野4-3-8 三浦商事ビル1階

お疲れ一杯 御徒町本店
 東京都台東区上野4-3-10 

喜くばり
 東京都台東区上野4-3-10
 
大衆酒場 江戸一
 東京都台東区上野5-27-5

呑んでこ酒場 上野店
 東京都台東区上野4-6-6

ハイボール酒場
 東京都台東区上野6-4-19

夜通し酒場 上野本店 
 東京都台東区上野4-2-4

【焼肉店】
焼肉 & ホルモン酒場 Enjoy
 東京都台東区上野4-5-7 

焼肉 ごち
 東京都台東区上野4-3-10リブラ上野 1階

焼肉ホルモン本舗 炎 
 東京都台東区上野6-16-13 藤屋ビル1階

肉の街 上野本店
 東京都台東区上野6-13-8 上野ソシアルビル3階

焼肉 ホルモン番長
 東京都台東区上野4-2-5

黒毛和牛専門店 大将
 東京都台東区上野6-4-19

経営は順調であり、宝島龍太郎さんの住まいは千代田区内の高級タワーマンションでした。

Tomoちん
Tomoちん

まさに成功者の象徴ですね!
こうした成功を妬む人もいたのでしょうか…

宝島龍太郎さんはどんなトラブルに巻き込まれた?

では、宝島龍太郎さんはどんなトラブルに巻きこまれたのか推測してみました。

推測①同業他社ライバル店による客の取り合いによるトラブル

上野エリアの激戦区に20店舗以上の飲食店を経営していた宝島龍太郎さん。

また、コロナ禍で飲食店の業績不審が相次ぐ中で、閉店する店舗を購入して店舗数を拡大してきました。

飲食業の傍らで、さらに下記のビジネスも行っており、かなり腕利きな経営者だと考えられます。

  • 不動産売買、賃貸及び仲介業務
  • 一般労働者の派遣事業
  • 中国製及び韓国製衣料雑貨品の輸入と販売
  • 中国製及び韓国製食品の輸入と販売

宝島龍太郎さんが焼肉店や居酒屋などを集中展開する上野駅近くの一角は、同業者に「宝島ロード」と揶揄されるほどの占有ぶりで、客の取り合いから深刻なトラブルに発展することも多かったと言います。

“宝島ロード”で客の呼び込みを巡り、警察沙汰のトラブルもあったようです。

「客の呼び込みでしょっちゅうトラブルになっていたよ。宝島さんのところは店舗数も多くて各店舗ごとに2~3人の呼び込みがいたから、全部合わせると数十人になる。それでトラブルが起こるとみんな駆けつけてくるから、まあ、見ようによってはおっかないよね。

呼び込みのトラブルはもう何年も前からだけど、特にひどかったのは3年くらい前。宝島さんの店の付近のある飲食店もよく呼び込みをやっていて、そことしょっちゅう揉めていた」

集英社オンライン

コロナで店の入れ代わりが多かった時に、どんどん店を出店し、今では家賃が高い場所で数十店舗以上の店をやっているので、同業他社からは「よく資金力があるな」とそのお金の出所を噂されたり、悪目立ちしていたようです。

その剛腕な経営手腕から敵は多かったようで、普段から暗い道を通らないように気をつけていました。

もしかしたら、集金の帰り道に襲われたのもかもしれません…。

推測②暴力団など反社会的勢力とのトラブル

今回の事件では、宝島龍太郎さんを殺害した犯人は暴力団関係者や反社組織なのではないかという噂も多く挙がっています。

上野駅から御徒町駅に沿って多くの人で賑わう飲食街に多く店を構えていることから、

「宝島ロード」

と呼ばれていました。

この界隈は暴力団組織の動きも活発なエリアだと言われており「みかじめ料」の上納もあると噂されているため、こうした暴力団とのトラブルを抱えていたのはないかと危惧する声が非常に多いのです。

残忍な殺害方法や殺害されてから犯人が出頭するスピードが早かったので「みかじめ料」を巡る見せしめ殺人だったのではないか。

また、曖昧な供述をしていることから、組織の鉄砲玉として罪を被るために下っ端が出頭したのではないか。

更には、残酷な殺害方法ですがお粗末な遺棄であることから、暴力団ではなくネットで集められた闇バイト集団に襲われたのではないかという声もあるようです。

推測③女性関係のもつれ

一緒に遺体を発見された40歳〜60歳くらいの女性が誰なのか、まだ特定に至っていません。

宝島龍太郎さんには奥様がいらっしゃり、夫婦仲は良くて仕事もプライベートも一緒とう証言があるため、こちらの女性は奥様ではないかと見られています。

しかし、万が一別の女性であれば、女性関係のもつれのトラブルに見舞われていた可能性も残されています。

2024年4月19日(金)、身元の分かっていない身長162cmの女性は、死亡した宝島龍太郎さんの妻である可能性が高いことが捜査関係者への取材で分かりました。

この結果は、宝島さん夫婦に対して何か負の感情を抱いていた者の犯行ということが考えられるのではないでしょうか。仕事上、あるいはプライベートでなんらかの関係があった者が関わっていると考えることができます。

推測④アジア系マフィアとのトラブル

宝島龍太郎さんは、飲食店経営の他にも不動産売買や海外食品の輸入販売も行なっていたことが分かっています。

その中で、囁かれているのが韓国や中国などアジア系マフィアとの繋がりです。

不動産や輸入業務の中で何かしらのトラブルを抱えていた場合、マフィア目をつけられることもあるかもしれません。

こうした理由から海外マフィアの関与を疑う声も少なくありません。

【事件の全貌】逮捕者7名!栃木那須町 遺体遺棄事件(2024年6月30日更新)

2024年4月21日(日)、警視庁捜査1課は、死体損壊の疑いで、建設業の平山綾拳(ひらやまりょうけん)容疑者を逮捕しました。

調べに対して「名前は言えないがアニキに頼まれて車や凶器を準備しただけ」と供述しており、平山容疑者以外に複数人が関与しているとみられ、2人への殺人も視野に捜査を進めています。

Tomoちん
Tomoちん

日に日に事件の真相やトラブルの背景など、少しずつ明らかになってきています。平山容疑者の供述などから、早く犯人が捕まって欲しいものです。

その後、事件に関わった7名の人物が逮捕されました。

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逮捕者まとめ

4月17日:(仲介役)
平山綾拳(ひらやまりょうけん)容疑者出頭

4月末:(指示役)
佐々木光容疑者逮捕

5月:(実行役)
元俳優・若山耀人(わかやまきらと)容疑者逮捕
姜光紀(カングァンギ)容疑者逮捕

6月14日:(首謀者)
関根誠端(せきねせいは)容疑者逮捕
不動産会社経営・前田亮容疑者逮捕

6月27日:
宝島真奈美容疑者逮捕

黒幕とされる宝島さん夫妻の長女(真奈美容疑者)の内縁の夫である関根誠端容疑者は宝島さん夫妻と仲違いしており、店を継げなくなったと考え、総額1500万円ほどの報酬をもとに2人の殺害を指示していたことが判明しています。

殺害動機は

家族間の人間関係や会社運営上のトラブルと見られている

宝島さん夫妻の間では当初は、娘の真奈美容疑者と夫の関根容疑者に店を継がせるという方針だったのが、幸子さんと関根容疑者が仲違いをしていたようです。

さらに、真奈美容疑者は、宝島さんが経営していた上野の複数の飲食店を束ねるサンエイ商事の登記を見ると、長年同社の取締役を務めていたが、2024年1月11日に辞任しています。

それと同時に次女が取締役に就任するも、その次女も何らかの理由で2024年2月末で退任しています。

宝島さん夫妻の死亡後、5月15日には真奈美容疑者が代表取締役に就任していました。

グループ会社も同様に、4月16日に夫妻が死亡したことが登記され、真奈美容疑者が代表権を持っていました。

殺害動機の1つに、会社の運営をめぐるトラブルがあったと思われます。

Tomoちん
Tomoちん

会社の経営権を巡ってトラブルになったのが事実だとしても、両親の殺害まで考えるのでしょうか…。

家族間の人間関係、会社の経営を巡るトラブルから、(義)両親を殺害しようと思いついたことにも衝撃的ですが、自分の手を汚さずに、複数の人間を介してお金で殺害を依頼したことに驚きを覚えました。

殺人事件に後味も何もありませんが…、今回の殺人事件はなんともスッキリしない気持ちになりますね。

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まとめ

今回は栃木県那須町で亡くなった宝島龍太郎さんのトラブルについてまとめてみました。

一体、事件背景に犯人と被害者の間でどんなトラブルがあったのでしょうか。

4月に事件が発覚してからこの数ヶ月、宝島さん夫婦の殺害に関わったとして7人もの容疑者が逮捕される結末となってしまいました。

容疑者たちの口から事件の真相が明るみになり、全貌解明される日も近いのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。