
「点検済み」「異常なし」。
そんな言葉を信じていた人たちに衝撃が走ったのが2025年4月。
福岡に向かう医療搬送ヘリが壱岐沖で墜落し、3人が命を落とすという痛ましい事故が起きました。

運航していたのは、まさかの事故常連とも噂されるエス・ジー・シー佐賀航空。
今回の事故は「防げたのでは?」という声が噴出し、ネットでも疑念と怒りが渦巻いています。
今回は「なぜ点検済みでも事故が起こるのか?」という素朴な疑問を軸に、事故の背景や運航会社の問題点まで徹底的に掘り下げます!
点検は「異常なし」だったのに…落ちるまでのスピードが怖すぎる

事故が起きたのは、なんと定期点検からわずか2日後。
しかも、点検記録にはしっかりと「異常なし」の文字。
これがネットでは

点検の意味とは?
異常なしって書いておけばOKなの!?

とツッコミの嵐。
機体は離陸から約17分後に通信が途絶え、壱岐沖の海で逆さまの状態で発見されました。

専門家によると「機体のバランスを崩したまま墜落した」との見方ですが、ネット民の冷静な指摘は「そんな重大な異常が2日前に分からないなんてあり得る?」というもの。
そもそも“異常なし”とされても、点検項目には限界があるのが現実。
「点検が完璧なら事故なんて起きないでしょ」と思いたいところですが、そこがまたこの事故の闇を深めています。
実は過去にも事故が続出!「またこの会社か」の声が続々

今回の運航会社「エス・ジー・シー佐賀航空」。
実は、これまでも事故歴が多いことで知られています。
2024年7月には柳川市で別のヘリが墜落し2人が死亡。
さらには、2000年以降に少なくとも6件の事故を起こしていることも判明。
そのうち2件が重大インシデントに認定。
エスジーシー佐賀空港が運航する航空機が2000年以降6件の事故起こして、昨年7月には死亡事故起こしているのにどうしてストップがかかっていないのか不思議でならない
— 秀 (@yu_tas_private) April 7, 2025
機長の通算走行時間とかあてにならないし、運航会社の記者会見の一番左の人、手後ろに組んで謝罪してるの有り得ない#報ステ
- 「事故率高すぎ!」
- 「命を預けるには怖すぎる会社」
- 「毎年ガチャみたいに事故ってる」
と、ツッコミが止まりません。
運輸安全委員会によると、同社は点検・整備の不備も含めて過去に複数回指摘を受けているとの情報もあり、今回の事故も「またか…」と感じた人は多かったはずです。
記者会見の“炎上”で信頼度さらにダウン

そして、ダメ押しの不信感を生んだのが、事故後の記者会見。
整備部長が「手を後ろに組んで謝罪」するという態度がSNSで物議を醸しました。
- 「いや、そこはせめて前で手を合わせてよ!」
- 「他人事みたいな態度に見える」
と批判が殺到し、誠意のない謝罪としてさらに信頼を失うことに。
事故そのものだけでなく、対応のマズさが企業イメージにとどめを刺しました。
なぜ病院はこの会社を使い続けたのか?

「事故が続くのに、なぜ使い続けた?」という素朴な疑問もネットで飛び交っています。
実は、病院側は2024年7月の事故後、一度エス・ジー・シー佐賀航空との契約を停止。
しかし、
そのわずか4か月後には運航を再開していました。
理由は「代替の業者がなかった」ことが一因とされていますが、「それでも他の手段はなかったのか?」という声は多いです。

人命第一なら安全最優先じゃないの?
結局コストとか効率重視だったのでは?

とネットでは厳しい声が相次ぎました。
事故の原因は何?
現時点では、公式な事故原因は発表されていません。
専門機関の調査が進められているものの、調査には数ヶ月〜1年かかる場合も。
ここで参考になるのが、帝京大学の大島昭彦教授(機械・航空宇宙コース)の見解です。
① エンジン停止説 → 可能性は低そう
まず気になるのはエンジントラブル。
今回の機体はエンジンが2基搭載されており、仮に1基停止しても「もう1基で飛べる設計」だとか。
つまり「2つ同時に壊れるのは考えにくい」とのこと。
なので、単純なエンジントラブルでいきなり墜落、という線は薄そうです。
② 操縦系統の不具合説 → これも低め
次に操縦系統ですが、「仮に多少の不具合があっても福岡までは飛べるはず」と教授。
つまり操縦不能レベルのトラブルではなかった可能性が高いです。

えっ、じゃあ何が原因だったのか逆にモヤモヤが増える…!
③ メインローター破損説 → 否定的
もしメインローター(プロペラ部分)が故障していれば、空中で制御不能になり即墜落&大破するはず。
しかし、発見された機体は「大きく壊れていない」。
「バラバラになってない=ローターは無事だった可能性が高い」
これも事故原因からは外れそうです。
④ フロート作動と不時着水の可能性
ここで注目すべきポイントが出てきます。
「機長が手動でフロート(着水時に機体を浮かせる装置)を出していた」事実。
教授によると、「燃料トラブルなどでフロートを出し、意図的に不時着水した可能性がある」とのこと。
つまり、
機長は最後の最後まで機体をコントロールしようとしていたというわけでしょうか!
これは非常に重要な点です。
単なる墜落ではなく、パイロットが不時着水を試みた形跡があるということですね。
⑤ 天候(濃霧)による空間識失調説
そしてもう一つの有力な原因が「天候」。
事故当時、現場付近には濃霧警報が出ており、海上では急な霧の発生がよくあるそうです。
霧に入ると空間識失調(自分が今どこにいるか分からなくなる状態)に陥ります。
視界が奪われることで、機体の姿勢が分からなくなり、パイロットが正確に操作できなくなった可能性が浮上しています。

まさか霧のトラップだったとは…視界ゼロはやはり怖すぎる!
現時点の有力説は「悪天候+緊急着水」か
今わかる範囲でまとめてみます。
✅ エンジントラブル → 可能性低め
✅ 操縦系統の不具合 → 可能性低め
✅ メインローター破損 → 可能性低め
✅ 天候(濃霧) → 有力説!
✅ 機長が緊急着水を試みた → 有力!
現段階では、「急な濃霧で視界を失い、緊急着水を試みるも失敗した」というシナリオがもっとも有力と考えられます。
ただし、燃料トラブルなどほかの要素も完全には否定できず、公式調査結果が待たれる状況です。
そして、一つ言えるのは、「点検済み=安全」ではないという現実。
利用者としては、せめて「異常なし」の重みをしっかりと受け止める体制を求めたいところです。
まとめ
今回の医療ヘリ墜落事故は、「異常なし」なのに墜落というショッキングな展開で、多くの人が驚きと不安を感じました。
しかも運航会社の過去の事故歴、対応の拙さ、病院側の判断ミスと、ツッコミどころが満載。
SNSでは「整備士も機長もベテランだったのに…」とショックを受ける声も多く、「再発防止が急務だ」との指摘が目立ちます。
安全なはずの医療搬送が、命を危険にさらすことがないように。
調査の進展を見守るとともに、業界全体の安全対策が抜本的に見直されることを期待しましょう。
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