小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症する健康被害が大きな社会的関心となっています。
古くから日本人の食生活と密接に関わってきた麹。
悪玉コレステロールを下げる効果をうたった紅麹を使用したサプリメントは、身近に摂取できる健康食品であり、体に良いものと信じて飲んでいた方が多いだけに、健康被害の問題は「まさか…」と衝撃が大きかったですね。
そして何より、あれほどまでに広範囲に紅麹を使用している食品が多いことに驚きました。
とても私たちの食生活に密接に関わりがある「紅麹」です。
健康になるための食品のせいで、逆に身体を壊してしまうのですから、社会的問題になるのは当然です。
現在までに5人が死亡、入院者数は240人以上、小林製薬への相談件数は延べ94,000件も上るそうです。
メディアも連日大々的に報道しています。
紅麹の健康被害については現在、原因を追究中です。
またネットでは紅麹による健康被害とコロナワクチンの因果関係はあるのか?について、噂が上がっているようですが、一体これは本当なのでしょうか。
コロナワクチンとの関係も非常に興味深いところです。
今回はこのあたりのところについて切り込んでいきたいと思います。
小林製薬「紅麹サプリ」健康被害とは
悪玉コレステロールを下げる効果をうたった機能性表示食品として国に届け出た3商品(①紅麹コレステヘルプ、②ナイシヘルプ+コレステロール、③ナットウキナーゼさらさら粒 GOLD)を摂取した消費者が、腎臓の病気を発症しするなど健康被害を訴えています。
有毒・有害な物質が含まれている疑いがあるとして、食品衛生法に基づき回収が命じられました。
小林製薬の紅麹原料は他社にも供給され、「紅麹」を含む健康食品などを扱う企業の数は、直接取り引きしているのが52社、原料を使用している企業が173社あり、末端までカウントするとその数は把握が難しいほど多数に上るそうです。
「紅麹」は菓子やパン、酒、味噌などに使われており、その汎用性の広さから問題が拡大してしまいました。
対象商品
- 紅麹コレステヘルプ(45粒 15日分、90粒 30日分、60粒 20日分)
- ナイシヘルプ+コレステロール
- ナットウキナーゼさらさら粒 GOLD
健康被害の状況(2024年6月30日)
3月に厚生労働省へ死者数を5人と伝えて以降、一度も報告していなかった小林製薬。
死者の報告数が3月29日の5人から変わっていなかったことから、改めて厚生労働省が確認したところ、3月の報告分以外にもあり、最新の報告数は以下になります。
新たに81人の死亡について摂取との関連性を調べていると明かし(2024年7月2日時点)、調査中の81人の死亡原因は腎疾患関連だけでなく、がんや脳梗塞、肺炎なども含まれるそうです。
死亡が関連する お問合せ数 ※1 |
摂取の実態なし※2 | 92 |
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詳細調査対象 ※3 | 83 | |
合計 | 175 | |
入院検査入院を含む※4 | 492(291) | |
通院※4 | 1,729(1,369) | |
受診者計入院+通院※4 | 2,221(1,660) | |
健康相談の件数 | 約10,000件 | |
全ての受付数健康相談以外のお問合せを含む | 約143,000件 |
- 件数の表示方法の変更前に公表していた5事例を含みます。
- 紅麹コレステヘルプ等を摂取していなかったことが確認された件数です。
- 確認の手続きの対象となる件数です。
- 腎関連疾患以外を含みます。カッコ内は腎関連疾患のみの件数です。
*「入院」「通院」「受診者計」「健康相談の件数」「全ての受付数」は、のべ数です。
健康被害の原因特定は?
小林製薬によれば、サプリに使われた紅麹原料の一部から想定外の物質が見つかりました。
「プベルル酸」のほかに、少なくとも2つの通常は入っていない物質が確認され、厚生労働省は、物質の特定を進めるとともに健康被害の原因の解明を急ぐことにしています。
「プベルル酸」ってなに?
・青カビから発生することがある
・健康被害訴えのある製品のロットで確認
・抗マラリアの作用が報告
・腎臓への影響は不明
ただし、これらが人体に影響を与えたのかどうかなど詳しいことは分かっていないということです。
また、2023年9月以降に生産された製品を摂取した消費者に健康被害が多いそうですが、特定時期だけの問題なのかどうかも不明のようです。
原因解明までにはまだ時間がかかりそうですね…
基礎疾患があったり高齢者人に間接的に健康被害を及ぼす可能性もあるそうなので、早い真相解明が求められています。
2024年7月5日、小林製薬が紅こうじ菌の培養実験やゲノム解析をした結果、菌本体に腎毒性を持つプベルル酸を作る能力がないと断定した報告書が2024年4月下旬に作成していたことが判明しました。
報告書によると、以下の条件で実験を行いました。
- 実際のサプリ製造で使用する紅こうじ菌を用いて分析
- 容量の異なるボトルと三角フラスコの中で培養
- 管理温度や加水量などを変えた18種類の条件で実施
結果、プベルル酸は生成されなかったとのことです。
紅こうじ菌自体が健康被害の原因ではないという根拠が明らかになったのは初めてです。
しかし、大阪工場などで青カビが見つかっているので…
どこかで青カビが混入してプベルル酸が発生したという事ですね。
かと言って、プベルル酸が原因だとはまだ断定はされていない…
今後は、衛生管理の実態解明が焦点になりそうです。
プベルル酸がすべての原因みたいに誘導させるのではなく、真実の解明が急がれますね。
厚生労働省は腎疾患以外にまで対象を広げて、何が何でも小林製薬のサプリが原因にしたい思惑があるような気もします。サプリメントとの因果関係をしっかり解明してほしいですね!
紅麹による健康被害とコロナワクチンの因果関係は
SNSでは“小林製薬の社長が記者会見で政府などの対応を新型コロナワクチンのケースと比べて批判した”という虚偽の情報が繰り返し拡散され、2100万回以上閲覧されています。
小林製薬はこうした発言はしていないと否定していますが、紅麹サプリの健康被害とコロナワクチンは、果たして関係があるのでしょうか?
コロナワクチンの被害状況
コロナワクチン接種後に亡くなった人は厚生労働省に報告されているだけでも2,000人を超えています。
ワクチン接種後に疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、息切れ、記憶障害、頭痛、嗅覚障害、味覚障害などの副作用を起こすことがあるとされています。
現時点で重大な懸念は認められないとされています。
しかし、実際は心筋炎、血栓症、帯状疱疹等の健康被害も数万人に上っているのです。報告されていない例はその数倍はあると言われています。
これほどまでの大規模な被害を生んでいる「薬害事件」であるのに、政府は「接種に関して安全上の懸念事項はない」とうたい、国民に接種を受けるように言い続けてきました。
ワクチン接種を勧めるCMやキャンペーンは大々的に行うも、ワクチンの後遺症についてメディアは積極的に報道はしていません。
「自分のために」「周りのため」と言われて接種して、亡くなってしまった人もいるのではないでしょうか。
政府の責任は小林製薬の比ではないくらいに大きいように思います。
紅麹サプリとコロナワクチンに対する政府やマスコミの取り組み方の違いについて、議員も専門家もタレント等、誰も問題視していません。
5人が亡くなった紅麹は迅速な対応をするのに、2,000人以上が亡くなったコロナワクチンは軽視しているように見える。
これは一体、なぜなのでしょうか?
コロナ治療薬のウソ
2021年12月にコロナ治療薬として特例承認された「ラゲブリオ」ですが、2024年3月13日に厚生労働省は効果がないことを発表しました。
コロナにかかった患者さんの中で、この薬を使った人と使わなかった人を比較したら入院率、死亡率ともに変わらなかったというのです。
費用対効果はマイナス、飲んでも飲まなくても同じどころか高い治療費が全くの無駄という意味です。
しかも、この薬は重大な副作用がかなりの確率で生じると言われています。
これもメディアは一切報道していません。
2024年4月1日からはコロナの検査、診療の補助がなくなります。
「ラゲブリオ」を5日間服用すると1割負担で9,400円。
3割負担で28,200円の自己負担が必要です。
効果が期待できない薬を高額を費用負担して、挙句の果てに副作用に苦しめられるというなんともバカバカしい構図になっているのです。
こういった側面こそ、メディアや政府はしっかりと伝えていく必要があるのではないでしょうか。
二次被害は政府による隠蔽?!
サプリメント問題では厚労省が実態調査や被害最小化に向けて、迅速に対応しているのに対し、コロナワクチンの健康被害に関しては、早い段階から接種後死亡例の報告などが次々に上がっていたにもかかわらず、被害拡大防止策がなされてこなかったことが問題視されています。
接種後に多くの方が亡くなっているにも関わらず、ワクチン接種と副作用による死亡因果関係の因果関係は大半が分かっていないのです。
解剖や検視もしているのに因果関係を認めるのはなかなか難しく、現段階では1つ1つ症例を積み上げざるを得ないのです。
将来的に多くの死亡例が集まるまで判断は難しいと言われています。
・紅麹サプリは厚生労働省が実態調査や被害最小化に向けて、迅速に対応
・コロナワクチンの健康被害は、早い段階から接種後死亡例の報告などが次々に上がっていたにもかかわらず、被害拡大防止策がなされてこなかった
・紅麹サプリ、コロナワクチン接種後の副作用による死亡因果関係について、現状、詳細は分かっていない。
・原因究明に非常に時間がかかる。
小林製薬の対応に問題はなかった?
当初の公表遅れに続き、繰り返された後手の対応。
①医師からの連絡で健康被害の恐れを把握したのは2024年1月中旬だったにもかかわらず、公表と自主回収は3月下旬まで遅れた。
→消費者の摂取に歯止めが利かなかった。
②3月に厚生労働省へ死者数を5人と伝えて以降、一度も情報を更新せず。
③報告の方針変更、コールセンターの規模縮小について厚生労働省に報告せず。
厚生労働省は調査の進め方について指示するとともに、今後は進捗を管理していくとしています。
厚生労働省は監督不行き届きだった?
2024年3月に厚生労働省へ死者数を5人と伝えて以降、一度も報告していなかった小林製薬。
健康被害の恐れを把握したのは2024年1月中旬だったにもかかわらず、公表と自主回収は3月下旬まで遅れ、消費者の摂取に歯止めが利きませんでした。
繰り返された後手の対応に批判が集まっていますが、食の安全を担う厚生労働省に不信感を抱かせる対応はなかったのか。果たして、問題はなかったのでしょうか。
世間は同社に加え、厚生労働省にも“脇が甘い”と冷ややかな視線が向けられています。
怒っているポーズを示して、自分たちのミスを隠そうとしたのではないか?
初めから小林製薬に『全てを報告するように』と明確に伝えればよかったのでは?監督不行き届きでは?
報告してきた数字を鵜呑みにして、発表し続けた厚労省こそ脇が甘いんじゃないの?
消費者も賢く、情報の正しい取捨選択が出来る目を持とう!
小林製薬の「紅麹」の健康被害の関連で、SNSでは「ベニコウジ色素」という食品の着色料が危険だとする誤った情報や、小林製薬の社長が記者会見で健康被害の原因について述べていない内容を述べたとする偽の動画が広がったり、何が真実で、何が嘘なのか、非常に判断に困る情報が溢れています。
「ベニコウジ色素」は、ベニコウジカビの培養液から得られる食品の着色料で、食品添加物として、国によって使用が認められています。
この他、小林製薬の小林章浩社長が記者会見で今回の紅麹サプリによる健康被害の原因が新型コロナワクチンであると発言したとする偽の情報や、字幕を加工した偽動画が広がり、それぞれ120万回以上閲覧されたほか、大手ニュースサイトのロゴを悪用して「原因はワクチン」とする全く根拠のない偽の投稿も出回っています。
多くの人が不安を感じる時には、誤った情報や偽情報が広がりやすく、公的機関や報道機関の情報を確認するなど注意が必要です。
情報リテラシーは欠かせないスキルですね。
インターネットが発達し、情報が溢れる現代社会では、情報を適切に取り扱い、自ら取捨選択する力が求められます。
・真偽や信頼性を見極める力
・論理的思考や問題解決スキル
・効率的な情報収集方法、情報の整理や活用スキル
・適切な情報伝達スキル
情報収集のスキルがあると、インターネットや書籍から正確かつ迅速に必要な情報を見つけ出すことができます。
また、情報の信頼性を見極める能力があることで、誤った情報に基づいた判断や行動を避けることができます。
まとめ
紅麹による健康被害とコロナワクチンの関係はあるのか?について、噂が上がっているようですが、一体これは本当なのかまとめてみました。
何が真実で、何が嘘なのか、非常に判断に困る情報が溢れていますが、この件についてはどうやらデマであるようです。
人命に関わる紅麹やコロナワクチンなど薬害問題については、企業・政府が一体となり、一刻も早く原因を究明し、被害者をこれ以上増やさないことを望みます。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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