陥没事故の救助が難航する理由は7つ!なぜこんなに時間がかかるの?

2023年1月28日、埼玉県の県道で大規模な陥没事故が発生しました。

交差点中央部が直径約10m、深さ約10mにわたって陥没し、トラックが巻き込まれる事態となりました。

しかし、救助活動は難航。

クレーンのワイヤーが切れる、二次災害が発生するなどのトラブルが続き、迅速な救出ができない状況が続いています。

なぜ、これほど救助が難しいのでしょうか?

本記事では、埼玉県の陥没事故をもとに、救助活動の難航理由や事故原因、さらには今後の課題について詳しく解説します。

埼玉県で発生した陥没事故の概要とは?

NHK

今回の陥没事故は2023年1月28日午前9時50分頃、埼玉県の県道で発生しました。

交差点中央付近が突然沈み、直径約10m、深さ約10mの巨大な穴が出現。

ちょうどその場所を走行していたトラックが陥没に巻き込まれ、運転手が行方不明となっています。

消防や関係機関はすぐに救助活動を開始しましたが、救助作業は想定以上に難航。

事故現場は不安定な地盤が広がり、慎重な作業が求められる状況です。

2月5日、陥没現場のおよそ100メートルから200メートル下流部の管の中でトラックの運転席部分とみられるものが見つかりました。

白っぽい金属製のかたまりで、一部が水につかった状態でしたが、まだ運転手の男性は確認できていません。

Tomoちん
Tomoちん

早く救助してもらいたいです

陥没事故で救助活動に時間がかかる理由は7つ!

NHK

TBSニュース

なぜ、救助が進まないのでしょうか。

具体的に7つの理由を挙げていきたいと思います。

地盤が不安定で作業が困難である

地下の空洞が広範囲に広がっている可能性があるため慎重な作業が必要です。

陥没した場所の地盤が脆弱であるため、無理に重機を入れるとさらに崩落が広がるリスクがあります。

救助現場では、何より安全確保が最優先とされます。

クレーン作業のトラブル

ワイヤーが切れるなどのトラブルが発生し、作業が何度も中断してしまいました。

また、大型クレーンの手配や設置にも時間を要するため、思うように救助活動が進んでいません。

二次災害の発生

トラック引き上げ時に周囲の電柱や看板が倒壊し、現場の安全性がさらに低下する結果になってしまいました。

さらに新たな陥没が発生し、作業の進行を妨げる要因となっています。

ヘリコプター救助が使えない

Wikipedia

陥没事故での救助では、ヘリコプターが活躍する場面もあります。

しかし、今回はヘリを使用することが難しい状況でした。

理由は?

ヘリの風圧が周囲の建物や電線に影響を与える可能性がある
・近隣の建物が密集しており、安全な着陸スペースが確保できない
・ヘリの振動によって地盤がさらに不安定になるリスクがある

このように、ヘリコプターによる救助は現場の状況によって制約を受けることが多く、地上からの慎重な救助が求められています。

老朽化したインフラが原因

地下の下水道管が老朽化し、陥没を引き起こした可能性が高いと見られています。

事前の点検不足により、予測できなかったため対応が遅れたとの指摘が上がっています。

救助隊の安全確保が最優先である

「救助者は要救助者にはなってはいけない」という暗黙のルールがあります。

救助者自身が二次被害に遭うリスクを回避する必要があり、支柱や地盤の強度を確認しながら慎重に作業を進める必要があります。

救助機材や人員の手配に時間がかかる

大規模な救助には特殊機材が必要で、すぐに準備できない場合があります。

専門的な技術を持つ作業員の確保にも時間を要します。

事故の原因と今後の課題!老朽化したインフラの問題点

ニフティニュース

今回の事故の原因として、地下10mに通る下水道管の損傷が指摘されています。

この下水道管は対応年数を大幅に超えており、老朽化が進んでいたとみられています。

インフラの老朽化は全国的な問題であり、適切な点検や更新が行われていない場所も少なくありません。

特に都市部では、道路の下に埋設された管やトンネルの劣化が進んでおり、今後も同様の事故が発生する可能性があります。

今後の課題

・定期的なインフラの点検と老朽化した設備の更新
・地盤の脆弱性を事前に調査し、早期に対策を講じること
・陥没事故発生時の迅速な救助体制の整備

これらの対応が求められています。

陥没事故に巻き込まれたら?緊急時の対応策を解説

infoseek

陥没事故は突然発生するため、万が一巻き込まれた場合の対応を知っておくことが重要です。

陥没事故に巻き込まれた場合の行動

・すぐにクラクションを鳴らし、周囲にSOSを発信する
・可能であればスマートフォンで助けを求める
・車内に閉じ込められた場合は、落ち着いて外の状況を確認する

また、歩行中に陥没に巻き込まれた場合は、周囲の人に助けを求め、むやみに動かず救助を待つことが重要です。

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まとめ

今回の埼玉県での陥没事故では、救助が難航し、多くの課題が浮き彫りになりました。

特に地盤の不安定さやインフラの老朽化が影響している点は、今後の対策として早急な対応が求められます。

また、万が一陥没事故に巻き込まれた際の行動も知っておくことで、命を守る確率が高まります。

事故を教訓に、安全な都市づくりのために何ができるのか、考えるきっかけにしていきましょう。