日本を代表する建築家である隈研吾(くまけんご)氏が設計した「那珂川町馬頭広重美術館(なかがわまちばとうひろしげびじゅつかん)」が、完成から24年で深刻な老朽化問題に直面しています。
地元産の木材を使った美しいデザインは称賛される一方で、耐久性の欠如が指摘され、修繕費は約3億円に上る見通しです!
修繕費で約3億円って…。
もちろん税金から賄うとなるととんでもない金額ですよね!
隈研吾氏と言えば、建築に木材を使い「和(日本)」をイメージしたデザインを得意としており、「和の大家」とも称されています。
美しく機能的なデザインの建築物が評価される一方で、最近は老朽化の早さや耐久性の問題など指摘され、批判の声も多く上がっているのです!
そこで本記事では、この問題を通じて、隈研吾氏の建築における耐久性の課題と、隈研吾氏の建築における問題点は何かについて深く掘り下げていきたいと思います。
隈研吾が設計した那珂川町美術館の老朽化問題!耐久性に疑問の声…
隈研吾氏の代表作の一つである栃木県那珂川町の「馬頭広重美術館(ばとうひろしげびじゅつかん)」が、わずか24年で大規模な修繕を余儀なくされています。
この美術館は、地元産の八溝杉を使用した斬新なデザインが話題となり、多くの建築ファンや観光客に愛されてきました。
とても素敵な雰囲気の美術館ですね!
しかし、外壁や屋根の木材が雨風にさらされ続けた結果、腐食や損傷が進行。
修繕には約3億円の費用がかかるとされ、住民からは驚きと批判の声が上がっています。
SNS上では「隈研吾の建築は美しいが、すぐに老朽化する」との意見が広がり、公共施設としての“耐久性”に疑問の声が上がっています。
24年で劣化って…ずいぶん早い印象です。
不動産業界では「木造住宅の寿命は30年」と言われています。
法隆寺の五重塔は1,300年以上も建ち続けている建造物もあるよ!
那珂川町は、ふるさと納税やクラウドファンディングで修繕資金を募っていますが、住民からは「税金の無駄遣いではないか」との不満も噴出しています。
老朽化の原因は何だった?
那珂川町美術館では、使用された八溝杉が雨風にさらされ、保護塗料の不具合により急速に劣化が進んだことが原因と見ているようです。
隈研吾氏自身も、「当初の塗料選びが適切でなかった」と述べており、自然素材を使用する際の難しさが浮き彫りになっています。
木材の保護が不十分だったことが老朽化を招き、結果的に早期修繕が必要となった点は、今後の課題として認識されるでしょう。
修繕費3億円!那珂川町のクラウドファンディングと住民の不満
那珂川町美術館の修繕には約3億円の費用が必要とされており、その資金をふるさと納税やクラウドファンディングで賄う方針が立てられています。
しかし、この巨額の修繕費に対して、地元住民の間では反発が広がっています。
住民からは「デザインは素晴らしいが、税金を使って修繕を行うべきではない」という意見が多く聞かれ、SNS上でも同様の批判が目立ちます。
特に、那珂川町のような地方の自治体にとって、3億円という修繕費は大きな負担です。
この問題を受けて、隈研吾氏の建築が「美しさを追求するあまり、実用性を欠いているのではないか」という議論も巻き起こっています。
隈研吾の建築デザインは“美しいが脆い”?SNSでは批判の声が続々…
隈研吾氏の建築デザインは、国内外で高い評価を受けていますが、その一方で耐久性については専門家からの厳しい意見も少なくありません。
また、浅草にある『浅草文化観光センター』や『新国立競技場』でも雨漏りや外壁の剥がれなどの問題が報告されており、公共施設としての耐久性に疑問が投げかけられています。
他にも…
- アオーレ長岡(新潟県)
- 雲の上のホテル(高知県)
など、隈研吾氏の手掛けた建築物は数多くあるので、まだまだ他にも老朽化問題は出てきそうな気配ですね。
自然素材を使用する際には、耐久性を保つための適切なメンテナンスが不可欠とは言え、想定よりも早い修繕工事に疑問や批判が相次いでいます。
調べてみたら、隈研吾氏の代表作の1つ「アオーレ長岡」も相当ガタが来ており、長岡市が修繕計画を策定中とのことでした。「アオーレ長岡」は2012年にできたので、まだ築10年ちょっとですよ。
— ミド建築・都市観測所 (@Mid_observatory) September 5, 2024
建築は見た目の良さも大事ですが、長持ちすることも重要です。とくに税金でまかなわれる公共建築の場合は。 https://t.co/USYr3m1ZZ4 pic.twitter.com/csghl8YEWt
兵庫県の斎藤知事がファインプレー⁉兵庫県庁舎建設を撤回
パワハラ問題で糾弾され、不信任決議が可決し、その動向が注目されている兵庫県の斎藤知事。
実はここに来て、前県知事の目玉事業であった「老朽化に伴う県庁舎の建て替えと新設を取り止めた」ことがクローズアップされています。
隈研吾氏のデザイン設計であり、もとの計画は約700億円の事業費でしたが、物価高騰を試算するとその費用は1000億円を超えます。
新庁舎建設は県民の理解が得られないとして、新庁舎建設を撤回したのです。
隈研吾氏の建築の耐久性が問題視される中で、斎藤知事の冷静かつ先見性のある判断は一定の評価を得ているようです。
前知事の県庁の建て替えプランが隈研吾設計の県庁でした。
当社700億円で、今なら1000億円という事業でした。
兵庫県知事が、これを見直して130億円にした功績は大きい。
土建屋を敵にまわしたのでしょうが、正しい判断だったと思います。
こにもある通り1000億円級の県庁建て替え計画を阻止したのは斎藤知事の最大の功績です。 県立高校がボロボロなのに、県民1人2万円も公務員の憩いの場に使う価値なし! 金食い虫の隈研吾建築も文化施設もホテルもいらん!
隈研吾氏の県庁舎建設を凍結したのはグッジョブでしたね!こんなヤブ建設残したら兵庫県の子ども達に申し訳ない。
庫県、隈研吾の庁舎1000億もだして建てようとしてたのか。あんなすぐ腐るあほな設計。斎藤知事よく撤回してくれた。
ブホ!隈研吾っ!!
— ドンちゃん (@donchan2024) September 20, 2024
兵庫県の元知事に計画潰された1000億円新庁舎っての隈研吾が設計予定だったんだ!
一気に兵庫県知事(元)の株上がったんだが!😂
隈研吾ってどうしてここまで各地の役人と繋がってるワケ…?💧
町おこしといえばとにかく隈研吾!っていう無駄遣い、もうやめよ…#兵庫県知事 https://t.co/au1FuxTOnP
隈研吾の建築は何が問題なのか?隈研吾建築の特性と課題とは
隈研吾氏は、木材や竹などの自然素材をふんだんに使用したデザインで知られています。
彼の作品は、自然環境と調和した美しい建築が特徴ですが、その一方で、耐久性に問題があると指摘されることも少なくありません。
では、一体、隈研吾氏の建築の問題点はどんなところにあるのでしょうか。
①耐久性の不足
②早期老朽化
③高額な修繕費
④自然素材の使用による課題
⑤デザイン重視による実用性の欠如
では、1つずつ詳しく解説していきます。
1. 耐久性の不足
隈研吾氏の建築は、自然素材(木材や竹など)を多用したデザインが特徴です。
しかし、これらの素材は美しい反面、耐久性に問題があると指摘されています。
那珂川町馬頭広重美術館では、外壁や屋根に使用された八溝杉が雨風にさらされ、急速に劣化し、修繕が必要となっています。
完成からわずか24年で、3億円規模の改修費用が発生しています。
2. 早期老朽化
隈研吾の建築物は、デザイン性が優れている一方で、劣化が早いという問題があります。
特に自然素材を使用するため、風雨にさらされやすく、メンテナンスが行き届かないと早期に老朽化が進むことが多いです。
美術館や公共施設では、数年で劣化が目立ち、修繕工事が必要となるケースが増えています。
3. 高額な修繕費
隈研吾建築の3つ目の問題は、修繕費の高さです。
例えば那珂川町美術館の改修には約3億円が必要とされており、このような巨額の費用が公共施設の運営に大きな負担をかけています。
住民からは「デザインは美しいが、実用性を考慮していない」という批判が上がっています。
4. 自然素材の使用による課題
隈研吾氏は、木材や竹などの自然素材を積極的に使用する建築家です。
この取り組みは環境保護や自然との調和を目指す一方で、気候条件に弱く、風雨や湿気にさらされると劣化が進みやすいというデメリットがあります。
特に、屋外の木材使用部分では腐食や損傷が発生しやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
5. デザイン重視による実用性の欠如
隈研吾氏の作品は、デザインが重視されるあまり、メンテナンスや実用性が十分に考慮されていないケースもあります。
例えば、隈研吾氏の建築物は斬新なデザインが評価されていますが、長期的な使用を考慮した設計になっていない場合があり、メンテナンスが難しくなることがあります。
デザイン性と耐久性と両方を兼ね備えた建築が理想的ですね!
隈研吾氏の建築は、その美しさと自然素材を用いた独創的なデザインが高く評価されていますが、耐久性やメンテナンスの難しさ、さらには高額な修繕費が問題点として挙げられています。
今後は、デザイン性と耐久性を両立させるための工夫が求められるでしょう。
隈研吾のデザイン料はどのくらい?
では、気になる隈研吾氏のデザイン料はどのくらいするのでしょうか。
設計事務所に設計を依頼する場合、設計料の一般的な相場は工事費用の10%~15%だと言われています。
2,000万円の住宅を建築した場合、設計料は200万円~300万円が設計料になりますね。
建築物の規模が大きくなればなるほど、比例してデザイン料も上がる仕組みですね!
久杉(くすぎ)橋(山口県)
総工費は約3億7000万円
デザインを盛り込んだ橋の修景化に伴う費用:2億円
図書館等複合施設「まちやま」(新潟県)
設計料:約1億3,000万円
新国立競技場(東京都)
工事費:1550億円程度
設計・監理費:40億円程度
隈研吾氏の年収は10億円とも言われています。
世界的有名な建築デザイナーになると、スケールが違いますね…
今後に向けて|デザインと耐久性の両立に向けて
隈研吾氏の建築は、その革新的なデザインと自然素材の使用で世界的に評価されていますが、今回の那珂川町美術館の老朽化問題は、デザイン性と耐久性のバランスが課題として浮き彫りになりました。
デザインの美しさを追求するだけでなく、今後は耐久性にも十分に配慮した設計を進める必要があるでしょう。
自然素材の使用においては、より耐久性の高い素材の選定や、長期的なメンテナンス計画の策定が求められます。
また、公共施設としての実用性を確保するために、修繕が容易な設計や素材の使用を検討することが重要です。
まとめ
隈研吾氏の建築は、その美しさと独創性で多くの人々に愛されていますが、今回の那珂川町美術館の老朽化問題が示すように、耐久性に課題を抱える事例も少なくありません。
自然素材を多用する隈氏のデザインは、環境との調和を目指す一方で、長期的な使用に耐えられるかどうかが今後の大きな課題となっています。
今後の隈研吾建築が、デザインと耐久性の両立をどのように実現していくのか、さらなる注目が集まっています。
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