2024年8月22日に台風10号が発生し、8月25日(日)21時現在、日本の南にあって、西北西へ毎時30kmで進んでいます。
27日(火)くらいには本州に直撃しそうで、この後の進路が心配ですね。
ところで、台風には毎年ユニークな名前がつけられていますが、その由来や背景をご存じですか?
今回の台風の名前は「サンサン(Shanshan/珊珊)」と言います。
実は、台風の名前には各国の文化や歴史が反映されており、中には「面白すぎる!」と感じるものも少なくありません。
本記事では、台風の名前がどのように決まるのか、その背後にあるストーリーや日本が提案した興味深い名前について詳しく紹介します。
また、歴史に残る台風の名前とそのエピソードも併せてご紹介します!
台風の名前の由来とは?
台風の名前は、北西太平洋や南シナ海で発生する台風に対して、台風委員会に加盟するアジア14か国が提案した名前が使用されます。
この命名システムは2000年に導入され、それまでのアメリカによる英語名(主に人名)の命名方式から大きく変わりました。
アジア各国の「文化」「自然」「動植物」にちなんだ名前が付けられ、これにより各国の文化が台風名を通じて反映されています。
例えば、日本が提案した台風名には「コイヌ(こいぬ座)」「ヤギ(やぎ座)」といった星座に由来する名前が含まれています。
これらは、特定の個人や団体に偏らない中立的な名前であることが重視されており、また自然現象である台風との関連性が考慮されています。
台風は1年間で平均25個くらい発生するので、140個のリストは約5〜6年で1周する計算になりますね。
前回の「サンサン」は2018年8月に発生した台風13号でした!
台風の名前はこうやって決まる!驚きの命名ルールとは?
台風の名前は、北西太平洋や南シナ海で発生する台風防災に関する政府間組織である「台風委員会」によって決定されます。
この委員会には、日本を含む14カ国が加盟しており、各国が提案した名前が使用されます。
・140個のアジア名がリスト化されている
・発生順にこれらの名前が順番に付けられる仕組み
・アルファベット9文字以内で発音しやすい名前であること
・他の国の言語で不適切な意味を持たないこと
・甚大な被害をもたらした台風名は以後使用しない
台風10号の「サンサン」は少女の名前(香港)なのですね!
「サンサン」の次に発する台風は「ヤギ」(日本)🐐なんですね。なんでヤギなんでしょう(笑)
台風の名前が面白すぎる?ユニークな命名を紹介
台風の名前には、各国が大切にしている文化や歴史が色濃く反映されています。
例えば、
- カンボジア:「ダムレイ」=「象」
- 中国:「ウーコン」=「悟空」(孫悟空)
- 北朝鮮:「ジョンダリ」=「ひばり」
- タイ:「プラピルーン」=「雨の神」
- 香港:「ドルフィン」=「白イルカ」
- フィリピン:「ラガサ」=「速い」
その国の自然や文化を象徴するものであったり、それぞれの国で馴染みのあるキャラクター、動物、神話が取り入れられています。
このように、台風の名前は単なるラベルではなく、各国の文化的背景を反映したものであり、それぞれの名前に深い意味が込められています。
名前を知ることで、各国の文化や価値観への理解が深まり、相互理解の促進につながります。
また、これらの名前は、台風の恐ろしさを和らげる効果があり、災害への警戒心を高めると同時に、台風が親しみやすい存在になるよう工夫されています。
日本が提案した台風の名前が意外すぎる!その由来とは?
①Koinu (コイヌ) – こいぬ座(小犬座)
②Yagi (ヤギ) – やぎ座(山羊座)
③Usagi (ウサギ) – うさぎ座(兎座)
④Kajiki (カジキ) – かじき座(旗魚座)
⑤Koto (コト) – こと座(琴座)
⑥Kujira (クジラ) – くじら座(鯨座)
⑦Koguma (コグマ) – こぐま座(小熊座)
⑧Kompasu (コンパス) – コンパス座(方位磁針座)
⑨Tokage (トカゲ) – とかげ座(蜥蜴座)
⑩Yamaneko (ヤマネコ) – やまねこ座(山猫座)
日本が台風委員会に提案した名前には、星座に由来する「コイヌ」「カジキ」「クジラ」などがあります。
これらの名前は、特定の個人や地域に結びつかない中立的な名称として選ばれました。
また星座名を選んだ理由としては、台風が天空の現象と結びつきやすく、また多くの人々に親しまれていることが挙げられます。
「カジキ座」や「くじら座」…初めて知る星座がたくさんです。
このように、星座名を由来とする台風の名前は、日本独自の文化的背景を反映しており、他のアジア諸国からも好意的に受け入れられています。
また、これらの名前が繰り返し使用されることで、親しみやすさが増し、防災意識の向上にも役立っています。
これらの名前は、台風が持つ破壊力だけでなく、その背景にある自然の力や美しさをも感じさせるものであり、日本の文化や価値観を象徴するものとなっています。
台風の名前に対するSNSの反応や声は
防災意識を高める台風の名前!名前が持つ力とその影響とは
台風の名前には、防災意識を高めるための役割もあります。
台風に名前を付けることで、人々にその存在を認識させ、注意喚起を促す効果があります。
例えば、日本では、台風の接近がニュースで報道される際に、名前が一緒に紹介されることで、人々が台風について関心を持ちやすくなります。
また、アジア名が付けられることで、各国の人々にとって馴染みやすくなり、台風に対する注意や警戒心が高まります。
台風の名前が持つインパクトは、災害に対する防災意識を高め、被害を最小限に抑えるための重要な要素となっています。
「サンサン」と名前は可愛いですが、あくまでも強い勢力を持った台風ですので、しっかり備えたいものですね!
まとめ
台風に付けられる名前には、各国の文化や伝統が深く関わっています。
この名前を通じて、台風に対する防災意識を高めることができます。
日本やアジア各国が提案した台風名の背景を理解することで、私たちは台風の脅威に対してより適切に備えることができるのです。
台風名が示す文化の多様性を知り、防災の重要性を再確認しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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