阿部詩の大号泣に批判の声!アスリートの悔し泣きに著名人の反応は?

パリ五輪の柔道女子52キロ級に出場した阿部詩(あべうた)選手。

オリンピック2連覇を狙う阿部詩選手は、2回戦で世界ランク1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦し、優勢に立ちながら…一瞬の隙をつかれて、まさかの一本負けに終わりました。

試合後は頭を抱え、呆然と放心状態に。

畳を降り、コーチに抱きつくと、声をあげて大号泣しました。

なかなか立ち上がることが出来ず、会場からは「Utaコール」が起こり、背中を押されるようにやっとのことで、コーチに抱えられて会場を後にしました。

衝撃的な敗戦と、あまりに痛々しい光景にSNSも騒然。

阿部詩選手の闘いに労いと称える声がある一方で、大号泣する姿に批判の声が上がっています。

そこで今回は、賛否両論巻き起こっている阿部詩選手の大号泣について、世間の声や著名人の反応をまとめてみました。

阿部詩 準々決勝で一本負け

世界ランクは9位(2024年6月末時点)、大会30連勝中の絶対女王にまさかの事態が襲いました。

2回戦で対戦したのは、世界ランク1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)選手

阿部詩選手は、序盤で内股で技ありを奪いましたが、試合開始3分4秒に「谷落とし」を浴びて、背中から叩きつけられ、一本を取られてしまいました。

Tomoちん
Tomoちん

阿部詩選手が負けたのは、2019年11月のGS大阪決勝戦以来、約5年ぶりでした。(棄権を除く)

試合後、しばし放心状態。

ライブドアニュース
産経新聞

畳を降り、コーチに抱きつくと、声をあげて大号泣し、雄叫びのような鳴き声は会場に響き渡りました。

日本経済新聞
読売新聞オンライン

スタンドの観客からは大きな拍手が起こり、しばらくすると手拍子に変わり「Uta」コールが湧き起こりました。

そして、コーチに抱きかかえられるようにしてゆっくり、ゆっくりと歩いて会場を出ました。

中日新聞

阿部詩の大号泣に批判の声!アスリートの悔し泣きに著名人の反応は?

敗戦後の阿部詩選手の大号泣する姿に賛否両論の声が上がっています。

世間の声や著名人の反応についてまとめてみました。

批判的意見

擁護派意見

「競技続けるだけじゃなくて生活もすべて強くなること、勝つことに全部ささげてきている」

玉川徹:7月29日放送『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)

本当の悔し泣きってああいうふうになるんだっていうね…見たことのないような泣き方じゃないですか。プロだったり、このレベルになるとやっぱり勝利至上主義でも当然だと思うし、負けた時にああいうふうになるのは当然だと思うし、だから『ナイスファイト』とか『ここまでよく頑張りましたよね』なんてということすらも言えない気持ちで」

橋下徹:7月29日放送『めざまし8』(フジテレビ系)

「負けちゃったのは残念でしたけど…ほんの一瞬の隙をつかれたから。相手の選手が素晴らしい柔道したなっていう風に思うしかないですよね。勝負なのでこれは仕方ない。やっぱり若い世代は育ってきますからね」

武井壮:7月29日放送『バラいろダンディ』

「絶叫して負けたときの放心状態の涙のシーン、これを見せない方がいいってSNSとか出てるのね」

「だけど、これが努力の甲斐、3年間の戦いの甲斐。時に勝負だから残酷なところあるけど、ぼくはこういう姿っていうのも五輪の1ページだなって。まだ、始まったばかりだけど、もしかしたらこれが五輪で一番記憶に残るシーンかもしれない」

石原良純:7月29日放送『モーニングショー』

「見てるほうも、我々も辛かったんですけど、全てを柔道に人生をかけてきた人の涙ってのは、ああいうものなんだなと思って」

宮根誠司:7月29日放送『情報ライブ ミヤネ屋』

「試合はわりと楽なんです、ある意味ですね」

「この3年間の練習を、生活も整えて、トレーニングも激しくして、この1戦にかけてきただけに。あの涙は何度見てもこちらが涙をもらいますね」

原晋:7月29日放送『情報ライブ ミヤネ屋』

パリ五輪公式Xやアディダスジャパンは、阿部詩選手ついて温かなメッセージを投稿しました。

世間のSNSの反応は?

批判的意見

擁護派意見

阿部詩の大号泣は何が問題だったの?

SNSでは「みっともない」「ドン引き」など辛口コメントが多く見られました。

では、阿部詩選手の大号泣は一体、何がイケなかったのでしょうか?何が問題だったのでしょうか。

柔道というスポーツとは…

嘉納 治五郎(かのう じごろう)…柔道の創始者

「柔道」とは?
心理的興奮が静まっていないなかでも、感情をコントロールして正しい形で礼をする
礼法を大切にしているスポーツ

・激しい取り組みの後、まだ心理的興奮が静まっていない中でも、感情をコントロールして正しい形で礼をすることが重要
・礼を重んじて形式を守ることで、自分自身を制御し、相手を尊重する姿勢が身に付く

柔道の目的は「体育」「勝負」「修心」
「修心」とは?
・「心を強くする」という意味を表す
・対戦相手だけでなく、自分が持つ弱い心との戦い
・自分の内面と向き合いながら稽古を重ねることで、礼節・友愛・忍耐といった精神が培われていく

東京五輪後は怪我に悩まされ、さらに「2大会連続の金メダル獲得」「兄弟揃って金メダル」という大きなプレッシャー、責任感、国民の期待を感じながら、いわば満身創痍の状態で臨んだ戦いだったのでしょう。

一本を取られ連覇が崩れ、メダルにも届かない(絶望感しかないですよね)

これまでの複雑な思いがこみ上げてきてあの“ギャン泣き”となったと思います。

そんな中で否定的な意見は、大泣きする阿部詩選手の姿を見て、以下のように映ったようです。

  • 「感情をコントロールしていない」
  • 「礼を重んじていない」
  • 「次の試合の進行の妨げになっている」
  • 「負けた時こそ潔く」
  • 「泣くなら裏で」

柔道が単なるスポーツではなく、礼節や礼法を重んじる武道(武術)であり、どんな状況でも常に冷静沈着に、心や感情も鍛えてこそ一流であるべきという美学があることが要因かもしれません。

2024年7月30日、阿部詩選手が自身のInstagramを更新されました。

賛否両論の声を受けてなのか、“情けない姿”を見せてしまったことを詫びる文章がありました。

公開された家族写真に写る表情は明るそうですし、「必ず強くなります」と綴っているので、またオリンピックの舞台に戻ってきてくれそうな期待感も感じ、気持ちの切り替えは少しずつ出来ているようですね!

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まとめ

阿部詩選手が試合に負け、大号泣したことで賛否両論が巻き起こっています。

辛辣で厳しい意見も多く上がっていますが、一方で、阿部詩選手を応援する声もあり、どちらも白熱しています。

24歳で大きなプレッシャーと周りの期待の中で、人生をかけて同年代の女性が楽しむような日々を犠牲にして、怪我を克服し柔道に打ち込んで五輪の舞台へ立ったことは事実でしょう。

その努力や使命感は凄まじいものだったと思います。

負けた後の号泣に賛否あると思いますが、阿部詩選手にはぜひ気持ちを切り替えて団体戦へ向けて、さらには次のオリンピックへ向けて進んでいってもらいたいと思います。

兄である阿部一二三選手が、妹の悔しい想いを一緒に闘って掴んだ金メダルは、とても重みがあるものだと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。