佐野海舟の逮捕でマインツへの移籍金はどうなる?契約解除で違約金が発生?

サッカー日本代表の経験もある佐野海舟(さのかいしゅう)選手が不同意性交容疑逮捕されるというショッキングなニュースが流れてきました。

しかも!

今月7月4日付で鹿島アントラーズからドイツのマインツへの移籍が発表されたばかりのタイミングでした。

佐野海舟選手が逮捕されたことによって、

  • 海外移籍はどうなるのか?
  • 移籍金は支払われるのか?
  • 契約解除金は発生する?
  • マインツとの契約は解除?
  • サッカー選手として引退か?

など疑問に思っている方もたくさんいらっしゃると思います。

事件の全容はこれから明かされると思いますが、今回は、佐野海舟選手の不祥事で決まったばかりの海外移籍がどうなるのかを検討してみたいと思います!

 

佐野海舟 不同意性交容疑で逮捕

佐野海舟選手は知人男性2人とともに都内のホテルで30代女性に性的暴行をしたとして、逮捕されました。

2024年7月14日の午前4時頃、文京区湯島のホテルで、知人の20代の男の容疑者2人とともに、30代の女性に性的暴行をした疑いが持たれています。

女性からの110番通報を受けて駆けつけた警察官が、ホテルの周辺で佐野海舟選手ら3人の男性を見つけ、その後、逮捕されました。

現在、警視庁が詳しい事件の経緯を調べています。

佐野海舟選手は、男女5人(男性:3人 / 女性:2人)で合コンをしていたようです。

事件の経緯

7月13日:男3人女2人のメンバーで、六本木の飲食店で合コンを開催
その後、女性の1人が先に帰宅
男性3人、女性1人(被害者)は六本木から湯島へ移動
7月14日午前4時:被害女性が警察へ通報し、事件発生

佐野海舟選手の他に逮捕されたのは、会社員の山本泰己(やまもとたいき)容疑者(24歳)、自称アルバイトの竹内迅人(たけうちはやと)容疑者(23歳)。

3人は同じ岡山県出身で、かつて、同じジュニアチームでサッカーをしていました。

高校は全員別々の学校へ進学しましたが、卒業後も交流があったのでしょう。

不祥事で逮捕されたら移籍金はどうなる?

佐野海舟選手は2024年7月4日付で鹿島アントラーズからドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガ1部のチーム「マインツ」に移籍が決定したことが発表されたばかりでした。

マインツと言えば、元日本代表の岡崎慎司(おかざきしんじ)選手や、現在はヴィッセル神戸でプレーしている武藤嘉紀(むとうよしのり)選手も所属して活躍した海外の一流チームです。

移籍金はいくら?

2028年までの4年契約で250万ユーロ(約4億3000万円)

4億3000万円という金額は、Jリーグから海外移籍した選手の移籍金ランキングで歴代10位です!(2024年7月現在)。

Tomoちん
Tomoちん

ちなみに第1位は小野伸二選手です。浦和レッズからオランダのフェイエノールトへの移籍金は約8.8億円でした。

23歳という若さで、移籍金ランキングにトップ10位入りを果たすとは…、サッカーの実力は本当に素晴らしいですね。

どれだけ期待されていた選手だったのかが分かります。

それだけに今回の不祥事のインパクトはいかに大きかったか日に日にニュースを目にするたびに本当に残念に感じます。

そして、今回の不祥事で最も気になるのは、以下の3つといったところでしょうか。

  • マインツへの移籍はどうなるのか?
  • 移籍金は鹿島アントラーズに支払われるのか?
  • (既に支払われていたとして)契約解除になったら移籍金は返金しないといけないのか?

まずは佐野海舟選手の移籍発表から事件発生までを時系列でまとめてみます。

移籍発表→事件発生までの時系列まとめ

2024年7月4日  鹿島アントラーズがマインツへの完全移籍を発表
2024年7月14日 不同意性交の容疑で逮捕(ドイツから一時帰国中)
2024年7月17日 不祥事がニュースになる
2024年7月21日 マインツに合流する予定だった(ブンデスリーガは8月にシーズン開始

2024年7月4日に鹿島アントラーズが完全移籍を発表した時点で、マインツへの移籍の契約は完了していると思われます。

実際、事件のニュースを受けて鹿島アントラーズは公式サイトで以下のように声明を出しています。

本日(7/17)、佐野 海舟選手が7月14日(日)に逮捕されたことが一部メディアにて報道されました。同選手につきましては、7月4日(木)付けで1.FSVマインツ05(ドイツ)への完全移籍決定を発表し、既に移籍手続きは完了しておりますが、元所属選手に関する事案であるためクラブとしても大変憂慮しております。事案の性質上、クラブでは詳細について把握できないため、今後の状況を注視してまいります。

鹿島アントラーズ公式サイト

事件が起こったのは7月14日なので、この時点では佐野海舟選手はマインツの所属であり、この不祥事に鹿島アントラーズは無関係の立場であり、関与していないということになるのではないでしょうか?

「元所属選手」とはっきり言っているので、マインツの選手だという見方が濃厚です。

両社が交わした契約内容にもよるとは思いますが、移籍金の4億3000万円マインツから鹿島アントラーズへ当初の予定通り支払われる、もしくは既に支払われていると思われます。

あくまでマインツの選手である佐野海舟選手が起こした不祥事であり鹿島アントラーズが移籍金を返金する義務はないと想像します。

違約金は発生する?

今はまだ「容疑者」ですが、不同意性交という性犯罪の疑いがかかってしまった佐野海舟選手がマインツでプレーするのは難しいのではないでしょうか。

もし契約解除になるとすれば、それは不祥事を起こした佐野海舟選手に責任が問われると思うので、契約違約金が発生した場合は、“個人”に損害賠償額を請求されるのではないかと推測されます。

7月18日のlivedoorニュースでは、“違約金については発生しないであろう”と報じています。

意外にも、佐野容疑者本人がマインツに支払わねばならない違約金は発生しない見込みだという。サッカー記者が語る。

「移籍契約は成立しているものの、佐野容疑者はまだマインツに合流しているわけではありません。もし本格的に練習に参加していたり、試合に出ていたりした場合には違約金が発生したかもしれませんが、今回はおそらく発生しないでしょう。

ちなみに、佐野容疑者は今月中にもドイツに渡る予定だったといわれていますから、『違約金発生にはギリギリ間に合った』というタイミングだったと思われます」

Livedoorニュース

7月17日現在、日本での事件を知ったマインツはXで声明を出しています。

「新加入の佐野海舟が、母国で逮捕されたという日本のメディアの報道に、マインツは驚いている。情報が不足しているため、評価やコメントはまだできない。できるだけ迅速に、かつ包括的に問題を解決するよう努めたい」という内容です。

今回の不祥事で、マインツ側は大損害を受けてしてしまったことになるので、今後の対応に苦慮していることでしょう。

7月18日現在、マインツから契約や違約金についてどうなるのかについてはまだ正式に言及されていません。

事件の全貌や事実確認をしっかり行ってから、決定するということになりそうですね。

せっっかく、先人たちが頑張ってマインツとのパイプを広げてくれたのに一瞬にして信用を失墜させてしまったのは非常に残念です。

日本選手の獲得はリスクだという認識やイメージが広がってしまうかもしれません。

ドイツのブンデスリーガは5大リーグの中では1番日本人選手が多いだけに今後、少なからず、今後何らかの影響は出てくるかもしれません。

マインツとの契約は解除になる?

佐野容疑者は、逮捕前にドイツ1部リーグのマインツと4年契約を結んだばかりでした。その契約はどうなるのか気になります…。

ドイツ人は、サッカーは市民のものという自負が強いようです。

そのため、1つの企業やオーナーが過半数の決議権を持つことを禁止する『50+1ルール』といものを設けています。

クラブ会員である一般人がクラブのCEOや役員クラスを投票を持って決めていきます。

また、地域住民がクラブ会員となり、自分たちがスポーツをする場を作り、優秀な人材を育み、地域に根付かせるという理念が社会的に定着しています。

女性に対する性暴力をマインツ市民、ドイツ国民が許すとは思えないです。

まずは事実を明らかにし、厳しく罰せられると共に、被害者への謝罪、補償をしっかりすることが最優先でしょう。まして、逮捕、勾留に続く刑事手続、裁判、被害者への賠償など、どう考えても出国は無理だと思われます。

Tomoちん
Tomoちん

マインツ側は大損であるにも関わらず、そんな中で佐野海舟選手を「自分たちの選手」と捉え、コメントを出すクラブは立派だと思いました。

とは言え、現実的な面としてこれから佐野海舟選手個人に賠償請求は行うものと見られています。

プロサッカー選手としての今後は?引退は避けられない?

「不同意性交罪」は初犯でも5年以上の懲役です。

マインツ移籍どころか国内でプレーを続けること自体難しいでしょう。

サッカーどころか、今後一生まともな職に就くことすら難しいかもしれません。

まだ23歳とあって、2026年のサッカーワールドカップメンバーとしても有力候補でしたが、今回の逮捕で、将来に影を落とすことになった感は否めません。

今、一番それを実感しているのは佐野海舟選手でしょうね。

不同意性交容疑で逮捕されたドイツ1部マインツの佐野海舟ですが、2024年7月29日に釈放されたとマネジメント事務所が発表しました。

示談が成立し不起訴になったのでしょうか?

ドイツ『SWR』は佐野海舟選手がマインツのトレーニングキャンプに合流することになりそうだと報じています。

今後の去就は不透明でしたが、 釈放されたことが所属事務所から発表されました。

また、現地報道によると、佐野は起訴されないとのことです。

マインツは7月31日から8月7日までチロルでキャンプを行う予定で、佐野海舟選手ははそのキャンプに参加する見込みです。

佐野海舟の不起訴(釈放)に対するSMSの声

佐野海舟のプロフィール


佐野海舟選手は2000年12月30日生まれの23歳(2024年7月現在)。

高校卒業後、2019年に当時J2だった町田ゼルビアに加入、2022年には90分平均のボール奪取回数でJ2リーグ1位を記録するなど、ミッドフィルダー(MF)として活躍します。

2023年には名門クラブの鹿島アントラーズに完全移籍し、加入後すぐにレギュラーの座を掴みます。

2023年11月には2026FIFAワールドカップ・アジア2次予選のメンバーに選ばれ日本代表デビューも果たし、期待される選手の一人でした。

佐野海舟のプロフィール

本名:佐野 海舟(さのかいしゅう)
誕生日:2000年12月30日
出身地:岡山県津山市
身長:176cm
出身高校:米津北高等学校
職業:プロサッカー選手

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まとめ

今回はマインツへ完全移籍が決まって渡独間近だった佐野海舟選手の移籍金について、契約について、違約金について調べてみました。

佐野海舟選手は、海外移籍も決まり日本代表としての活躍も期待されていた選手だっただけに、このようなことになってとても残念です。

佐野海舟選手には結婚を約束した婚約者がおり、親しい関係者には近く籍を入れることも報告していたそうです。ド婚約者と共にドイツに行く予定だったとも言われています。

それだけに、なぜ今こんな事件を起こしたのか腑に落ちない部分もありますね。

日本のサッカー界は、もう2度と同じ過ちを繰り返さないためにも、プレー以外にも選手の道徳的教育を徹底するなど、今回の事件を教訓にしてもらいたいですね。

最後までお読みいただきましてありがとうございます!