映画公開から40周年となる2025年に、劇団四季が新たに挑む新作ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
今回、劇団四季で上演されるのは1985年のロバート・ゼメキス監督による映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を原作とした作品。
誰しもが一度は憧れる過去・未来へ自由自在に行けるタイムスリップ!
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はまさにそれを実現出来るのではないかと子ども心にワクワクさせられました。何度、映画を観ても、その当時のワクワク・ドキドキ・ハラハラした気持ちはずっと変わらないものです。
ミュージカル版は2020年にイギリス・マンチェスターで初演され、2021年にはイギリス・ロンドンのウエストエンドでも開幕しました。2023年にはアメリカ・ニューヨークにてブロードウェイ公演もスタートしました。
そして、満を持して…2025年には日本でも上演が決定されました!
そこで今回は、新作ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の見どころや配役について調べてみました!
上演まであと1年、楽しみすぎて…とても待ちきれません!
2025年4月上演決定!新作ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
2024年1月24日(水)、新作ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の製作発表会見が行われ、2025年4月より、JR東日本四季劇場[秋]にてロングラン上演することが決定しました。
チケットの前売りは2024年12月にスタート予定です。
劇団四季 ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」製作発表会の会場に飾られていた「デロリアン」。直線的なフォルムと、カモメが翼を広げたように上に開くガルウイングドアがトレードマークの「デロリアン」は1981~1982年に9000台ほどだけ生産された幻の名車です。
会見場に登場した「デロリアン」は神戸市在住の津和敏夫さんは趣味で2年半かけてタイムマシーン仕様に製作したもので、公道を走れるように車検にも合格しています。
もはや趣味の域を越えていますね!
この再現性の高さは素晴らしいです。
デロリアンは夢の詰まった車ですね。
津和敏夫さんが再現したのは、1作目で1955年から85年にマーティが戻るときの機体。落雷のエネルギーを利用してタイムトラベルするシーンが有名で、そのとき電線に引っ掛ける棒の差し込み口までしっかり再現されている程、精巧に製作されています。
ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の製作には、映画の製作陣も数多く参加しています。
脚本を担当するのは、映画版の脚本も手掛けたボブ・ゲイル氏。映画の魅力はそのままに、ミュージカルコメディとして再構築しています。
音楽は、シリーズを通じて映画音楽を担当したアラン・シルヴェストリ氏とミュージカルで新たに参加したグレン・バラード氏が加わり、新たなナンバーを作り上げました。映画でおなじみのオーバーチュアや「The Power of Love」「Johnny B. Goode」も引き続きミュージカル版で使用され、観客の胸を躍らせます。
「The Power of Love」は古き良き80年代の音楽っていう感じで、バック・トゥ・ザ・フューチャーを代表する楽曲の1つですね!
脚本:
ボブ・ゲイル氏
(映画版も担当)
作詞・作曲:
アラン・シルヴェストリ氏(映画版も担当)
グレン・バラード氏
音楽スーパーバイザー:
ニック・フィンロウ氏
演出:
ジョン・ランド氏
振付:
クリス・ベイリー氏
プロデューサー:
コリン・イングラム氏
ロバート・ゼメキス氏(映画版では監督)
ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が製作されるきっかけは
ミュージカル化の企画は2012年に動き始めました。
演出のジョン・ランド氏が朝食を食べている時にプロデューサーのコリン・イングラム氏からミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に興味はある?と聞かれ、シンプルに「イエス!」と答えたことが、そもそもの企画が動き出したきっかけだそうです(笑)
なんてノリが良く、フットワーク軽いのでしょうと思ったのですが、実はプロデューサーにコリン氏は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が大好きだったようです。なので、ノリではなく、もしかしたらずっと構想のようなものは持ち続けてその機会を伺っていたのかもしれませんね!
原作映画を16歳の時に観たというプロデューサーのコリン・イングラム氏は映画に感銘を受け、主人公マーティの服装や髪型を真似していたそうです。
2014年:ミュージカル化を発表。
2020年:イギリス・マンチェスターで初演
2021年:イギリス・ロンドンのウエストエンドでも開幕
2023年8月:アメリカ・ニューヨークにてブロードウェイでも開幕
2025年4月:日本初上陸
2020年の開幕後はちょうど世界でに新型コロナウィルスが猛威を振る始めた頃です。コロナ禍の影響で公演が余儀なくストップしたことや、2021年のロンドン公演時にメイン俳優がコロナに感染してステージに立てなくなり代役の俳優を立てたり、様々な苦労を乗り越えてきたそうです。
公演期間 | 2025年4月開幕 ロングラン上演 |
---|---|
会場 | JR東日本四季劇場[秋](東京・竹芝) |
チケット発売 | 2024年12月(予定) |
ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の見どころは?
劇団四季の吉田 智誉樹社長は、2022年のウエストエンド公演を観て、日本のお客様にも間違いなく満足していただける作品であると思ったそうです。
元劇団四季をミュージカルバレエダンサー魔術師うぴさんがアメリカのブロードウェイで観劇されたYouTubeを拝見すると、今すぐアメリカに行って観劇したくなります!!!!!
では、ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の見どころは何でしょうか?
ミュージカルは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の1作目をなぞっていますが、2作目や3作目やテーマパークのアトラクションの要素もちりばめているそうです。
ミュージカルを観劇をする前には映画でおさらいしたくなりますね!
・これまでにない舞台演出に注目!
→劇場全体を使用した舞台美術による作品世界への圧倒的な没入感と迫力、タイムトラベルシーンの秀逸さ
・タイムマシン「デロリアン」の再現性!
→車体は細部まで緻密に再現されており、大迫力のタイムトラベルシーンでは最新技術を駆使し、映像、照明、音響が見事に一体化した表現で、まるでアトラクションのような、かつてない疾走感と没入感が味わえる
・映画がそのままミュージカルに。親和性に注目!
→映画の様々なオマージュや仕掛けも散りばめられていて往年の映画ファンにはたまらない
・ストーリーの分かりやすさ&登場人物の魅力あるキャラクター性!
→映画を観たことがない若い世代にも分かりやすいストーリーが受け入れられ、登場人物の魅力にも惹きつけられる
・印象的な名曲の数々!
→主人公マーティがバンドで歌うシーンなど有名な曲が複数あり、思わず一緒に口ずさみたくなり、踊りたくなるのでミュージカル化にはぴったり!
SF映画の金字塔として、映画公開から40年経つも世界中から今なお愛され続ける傑作映画を舞台化したミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
2020年に初演を踏み、2022年には英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀新作ミュージカル賞を受賞しました。
映画版に続き、ミュージカル版も長く愛される作品になること間違いないでしょうね。
ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の配役は?
2024年4月時点で、ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のキャストの配役はまだ決まっていません。
2025年4月の開幕に向けて、1月下旬に出演候補者オーディションの本選が行われ、劇団内から約390名が参加し、予選を通過した約200名が本選に臨みました。
【課題曲】
マーティ・マクフライ役の課題曲:
「The Power of Love」
エメット・ブラウン博士(ドク)役の課題曲:
「For the Dreamers」
【台詞審査】
マーティ・マクフライ役の台詞審査:
マーティが過去にタイムトラベルし、若きドクに助けを求めるシーン
エメット・ブラウン博士(ドク)役のセリフ審査:
タイムマシンの発明に至った経緯をマーティに説明するシーン
【ダンス】
・ソロダンス
・ペアダンス
1985年と1955年、2つの時代が描かれる本作では、振付にも忠実に時代考証が重ねられ、実際に各年代で流行したダンスが取り入れられます。
濃密なオーディションを経て、海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』日本初演の舞台に立つのは果たして誰なのか―。
配役が決まり次第、追ってお知らせします!
ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のストーリーは?
「SF映画の金字塔」として世界中から愛され続ける名作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作の内、1985年公開のシリーズ第1作を基に創作されたミュージカル。
カリフォルニア州ヒルバレーに住む高校生マーティ・マクフライが、友人で変わり者の科学者ドクことエメット・ブラウンが発明したタイムマシンで1985年から1955年にタイムトラベルする物語です。
1985年、カリフォルニア州ヒルバレー。
ロックスターに憧れる高校生のマーティ・マクフライは、冴えない日々にうんざりしていた。
彼の友人である科学者の“ドク”ことエメット・ブラウン博士は周囲から
変わり者扱いされていたが、ついにデロリアンを改造したタイムマシンを発明する。
マーティはデロリアンの実験を手伝う中で、
アクシデントにより1955年のヒルバレーへタイムトラベルしてしまう。その時代のドクを探し出し、なんとか1985年に戻ろうと奮闘するマーティ。
ところが、あろうことか高校時代の母親・ロレインに惚れられてしまう。
一方、若き日の父親・ジョージは内気で自信がなく、ロレインに話しかけることもできない。両親が恋に落ちなければ、自分が生まれない!
劇団四季公式サイト
果たして、マーティは二人の仲を取り持ち、未来に帰ることができるのか…!?
ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主な登場人物は?
マーティ・マクフライ(映画:マイケル・J・フォックス)
ヒル・バレーに住む、ロックスターに憧れる高校生。両親、兄、姉と暮らし、さえない日々にうんざりしている。ある日、友人の”ドク”ことエメット・ブラウン博士に呼び出され、タイムトラベル実験の手伝いをすることに。その最中にアクシデントが起こり、偶然1955年にタイムトラベル。その先で若き日の両親に出会う。
エメット・ブラウン博士(映画:クリストファー・ロイド)
通称ドク。変わり者の科学者で、マーティの友人。デロリアンを改造し、タイムマシンを発明する。マーティに手伝ってもらいタイムトラベル実験を行っていたところ、命の危機にさらされる。1955年にタイムトラベルしてきたマーティに助けを求められ、彼を未来に帰すために協力する。
ジョージ・マクフライ(映画:クリスピン・グローヴァー)
マーティの父。うだつの上がらない気弱な性格。1955年、高校生の時にタイムトラベルしてきたマーティと偶然出会う。ロレインに好意を持っているが、気弱な性格ゆえに話しかけることはおろか、彼女を覗き見することしかできない。
ロレイン・ベインズ(映画:リー・トンプソン)
マーティの母。男女交際にも否定的な堅物。1955年、高校生の彼女は奔放な性格で、偶然出会ったマーティに一目ぼれしてしまう。
ビフ・タネン(映画:トーマス・F・ウィルソン)
ジョージやロレインと同級生の不良。乱暴で自分勝手な性格。ロレインに気があり、自分のものにしようとするが、彼女には迷惑がられている。ジョージのことをいつもいじめている。
ジェニファー・パーカー(映画:クローディア・ウェルズ)
マーティのガールフレンドで、彼のよき理解者。マーティの音楽の才能を信じており、レコード会社で働く叔父が彼の演奏を聴けるように働きかける
まとめ
今回は新作ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の見どころや配役について調べてみました!
原作映画で製作総指揮を務めたスティーヴン・スピルバーグ氏がブロードウェイ公演を観劇し「若い世代の多くは、ほかの大勢の観客と共有しながら映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観る体験をしていないはず。改めてこの物語に対する観客の反応を劇場で体験できて自分もうれしかった」と語っています。
実際に映画を観たことがない世代も、普段あまりミュージカルを観たことがない方も、老若男女、どの世代にも親しみやすく、面白い作品になることは間違いないでしょう!
映画を観た後に得られる心地よい爽快感や興奮を、ミュージカル作品になっても同じように味わえるのではないかと今から楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最近のコメント