2023年12月26日『週刊文春電子版』が、ダウンタウンの松本人志氏による性加害疑惑を報じました。
『《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志と恐怖の一夜「俺の子ども産めや!」』というセンセーショナルな見出しと、驚愕の内容に2023年の年末に世間を驚かせました。
第1弾の報道から第5弾まで続く“文春砲”で、次々と被害者の告発や松本人志氏の行いが明るになり、まだ第6弾、7弾…と続きそうな予感です。
松本人志氏は一連の報道を受けて、週刊文春の発行元である文藝春秋社に対し、名誉毀損による損害賠償金5億5000万円などを求めて提訴しました。
しかし、大方の予想は松本人志氏は“裁判に負ける”のではないかというものです。
そこで今回は一体、なぜ松本人志氏が裁判を起こしたのか?その本当の理由に迫ってみたいと思います。
松本人志の性加害疑惑の報道まとめ
2024年2月現在までに、松本人志氏に関する文春砲の記事は第1弾から第6弾まで続いています。
記事の内容を簡潔に時系列にまとめてみました。
2004年頃 @名古屋
・ホテル不明
・ホテルでの「部屋飲み」の参加者をオーデションで選別
・吉本興業幹部や劇場付きの構成作家も松本上納システムを把握済
2005年8月19日 @沖縄
・JALプライベートリゾートオクマ(当時)
・ホテルのコテージで「部屋飲み」
・ハニカミデートと称して松本と女性が別のフロアの客室に移動
・行為は最後まで至らず、逆ギレされ追い出される
2006年8月@東京
・1次会はカラオケ付きバー
・2次会は松本の自宅マンションで部屋飲み
・松本による加害疑惑(行為は最後まで至らず)
2014年2月21日@東京
・渋谷のリラクゼーション個室マッサージ店
・2月21日以前に1度、放送作家と来店しマッサージを受ける→問題なし
・2月21日来店時に違法なサービスを強要し、セラピストを泣かせる
・逆切れして退店。店は松本を出入り禁止にする
2014年2月22日@東京
・渋谷のリラクゼーション個室マッサージ店(同店)
・上記の騒動の後、翌日も来店(前回と別の携帯電話で予約し出禁をかわす)
・セラピストに対して強制的に違法なサービスを要求し、無理やり顔に押し付ける
2015年夏@大阪
・ザ・リッツカールトン大阪
・スイートルームで「部屋飲み」
・最後まで行為
2015年9月@東京
・グランドハイアット東京
・スイートルームで「部屋飲み」
・松本ら3名による加害の疑惑
・行為は最後まで至らず
2015年11月8日~9日@東京
・グランドハイアット東京
・スイートルームで「部屋飲み」
・松本ら3名による性加害の疑惑
・行為は最後まで至らず
2015年11月@福岡
・ホテル不明
・スイートルームで「部屋飲み」
・会社の女性社員複数が参加、VIPが松本だと知らされていた
・その中の1人が松本と最後まで行為
2016年6月6日@福岡
・グランドハイアット福岡
・スイートルームで「部屋飲み」
・行為は最後まで
・VIPが松本だと知らされていた
2016年8月@福岡
・ホテルオークラ福岡
・スイートルームで「部屋飲み」
・行為は最後まで
・VIPが松本だと知らされていた
2019年10月26日@大阪
・ザ・リッツカールトン大阪
・スイートルームで「部屋飲み」
・行為が何処まであったか不明
文春砲で報じられた疑惑は2004年〜2019年の間に起こっています。
密室での出来事であり、真偽のほどはこれから裁判で明らかになることと思いますが、これらの記事や証言から見えてくることは、とても傲慢で下品な飲み会を行っていた可能性が高いということです。
いち女性として個人的には、大物芸能人であれば“遊ぶ”にしても、もっと紳士的であるべきだったと思います。
松本人志氏は2009年に伊原凛さんと結婚して、同年にお子さんも誕生しています。
結婚前、結婚後しばらくはこうした飲み会を控えていたことが分かります。
今回の報道で身も心も傷ついているのは性被害を訴えている被害者の女性、そして松本人志氏のご家族ではないかなと思います。
松本人志はなぜ裁判を起こしたのか
松本人志が裁判に注力する理由とは
松本人志さんが人生を賭けて第一線で活躍してきたお笑いという活動を休止してでも、注力したかったこの裁判。
なぜ、松本人志さんはこれほどまでに裁判にこだわるのか、その理由について調べてみました。
- 娘さんのため
- 週刊誌による報道への抗議
まず、1つ目は「溺愛している娘さんに対して、自身の潔白を証明するため」という理由です。
現在、中学生になる娘さんとは良い親子関係を築いているように思えます。
娘さんからみても、松本人志さんは尊敬できるお父さんなのではないでしょうか。
今回の松本人志さんの性加害疑惑報道は、娘さんからみると父親の裏の姿を見せつけられ相当ショックを受けていることでしょう。
年頃の娘さんには色々とショッキングなものに違い有りません。
個人的には報道の影響で、娘さんの学生生活に影響が出ていないことを祈ります。
自分自身の尊厳や名誉を守るというよりは、大切な1人娘さんの生活を守るために、芸能活動を休止してまでも、裁判を起こして闘う決意をしたのではないでしょうか。
2つ目は「週刊誌による報道に抗議したいから」という理由です。
2021年に松本人志氏は「ワイドナショー」の中で以下のように発言しています。
「僕も昔、100ウソ書かれて訴えたら、全面的にウソを認めているんですけど、裁判に負けたんです。簡単に言うと、(裁判所の判断は)『あなた芸人でしょ。これくらいいいじゃん』ということですよね。名誉毀損(きそん)というほどでもない…みたいな感じで負けたんですよね」
と自身の経験を振り返り、さらに…
「訴えてどうか、というのはけっこう、僕は微妙なところだと思うんですよね。勝ったところで、微々たるものなんですよ。ヘンな話、1000万円盗んで10万円返したら許してもらう、みたいな。この矛盾がある以上、こういうウソ記事はなくならないですよ。罰金になったとしても、たかだか知れてるし。記者のポケットマネーじゃないし、顔をさらされるわけでも何でもないわけですから。たぶん、罰を重くしないとなくならない」
週刊誌、新聞、ネットニュースなどメディアで報道されることが100%真実かどうかというと、時にそれは捏造されたり、誇張されたり、歪曲されたりすることもあるでしょう。
特に芸能ニュースは、話題性があり、人気芸能人であれば、“憶測で記事を書かれたり”、“嘘を書かれることもしばしば”あるようです。
自身の経験から、その重大性は本人にとっては大小関係なく、しっかり罪は罪として非を認めるべきであると、松本人志氏は考えているのではないでしょうか。
松本人志氏の稼ぎから考えると、決して高い金額ではないかも知れませんが、5億5000万円の金額はその表れだと思います。
松本人志の裁判はいつから始まる?
2024年2月末〜3月はじめ
吉本興業が松本人志氏が訴訟を起こしたという事を公式に発表したのは2024年1月22日です。
訴訟提起からおおよそ1か月後に第1回目の期日が開かれます。
1月22日の1ヶ月後となると、2月下旬以降ではないかなと思われます。
松本人志氏の裁判はどのくらい続く?
裁判はどのくらい続くのでしょう。
双方が和解を受け入れれば1年ほどで終わると見られています。
判決を望めば地裁で2年半、高裁で1年半、最高裁の判決までに5年近くかかると見られる!
ただし、裁判長は裁判を長引かせたくない為、松本人志氏の証人尋問が終わった段階で和解を提案するはずだと見られています。
記事の一部、際どい表現や誤解を招くような部分は取り消し、和解金数百万円というあたりが相場とも見られているようです。
しかし、芸能活動も一切止めて裁判に注力しており、さらに記事を全面否定している松本人志氏側は、和解も拒否すると見られ、最高裁まで徹底的に闘っていくことも十分有り得ます。
裁判が長期化することは、圧倒的に松本人志氏にとってデメリットしかないように思えます。
例え、裁判に勝利し記事が全くの事実無根であったと証明されても、この騒動で失う「時間」、「仕事」、「社会的信用」「お金」「労力」は計り知れないからです。
松本人志は裁判に負ける?勝つ?
では、松本人志氏の裁判はどんな展開になるのでしょうか。
- 告発女性が法廷で証言する
- 吉本興業の裁判に対するバックアップ
- 弁護士の格
上記の観点から文藝春秋社側が有利であると見られています。
松本人志氏側が最も否定したいのは、週刊文春の第1弾の記事で指摘されている「犯罪的な行為」です。
訴える対象を「令和5年12月27日発売」の記事に限定しており、論争点は「性加害の有無」である旨が書かれています。
誠実で潔い選択をする方が、家族やファンを悲しませずに済むと思います。
松本人志の復帰の可能性は
仮に、最高裁まで闘って5年の時間を費やし判決が出たとします。
その時、松本人志氏は65歳。
お笑い界でも世代交代があり、もう松本人志氏の需要はないでしょう。
すでにテレビ界ではすでに“松本人志は終わった人”であるとさえ言われています。
ビートたけしさんは、松本人志さんが立ち直る可能性について聞かれると「それは運だね」と即答されていました。
「やっぱり時代が、松本人志を、その立ち上がる松本人志を求めているかどうかだよ。その判断が一番。求めていないなと思ったら違う方に行くし。求めているなと思ったら、やればいいんだけど。その感覚っていうのは、また微妙でね。一発で転ぶからな」と淡々と話されています。
真実が明るみになった後、松本人志氏がどんな言動を見せるのか、どんな言葉を発するのか、どんな態度を取るのか、世間の人はシビアに見るでしょう。
世間から求められる人間であるには、「誠実」「正直」「真摯」「変化」がキーポイントになりそうです。
まとめ
今回は松本人志氏の性加害疑惑について調べてみました。
大方、裁判には負けるのではないかという世間の予想をよそに、松本人志氏が裁判に注力するのは、娘さんを守るためやそして報道の在り方に抗議するためと思われます。
今、裁判の行方は世間の関心の的です。
複雑に絡み合った事件の全貌が早く解明され、被害に遭われた側が早く救われる日が来ることを見守りたいと思います。
名探偵コナンは言います。
「真実はいつも1つ」
本来はこうあって欲しいものですが…一体どんな展開になることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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